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(前回のポストから続く)

ラマダンが始まりました。

一緒に働いている彼女の様子を見ていましたが、
本当に何にも食べません。お水1滴さえも飲みません。
ご飯を食べないので、体力があんまり持たないせいか
一日中疲れているように見えます。
でも、私たちラマダンをしていない人たちと同じように働きます。

私は前回軽い気持ちで彼女と約束したのですが、
ふらふらになりながらも働く若い彼女を見ているうちに
彼女を理解するという意味でも、これは絶対1回はチャレンジしてみるべきだと思ったのでした。

いつやろうか。
私は働く時間が一番短い日曜日に断食を行うことに決めました。
イギリスのお店は、日曜日の営業時間が法律で短く制限されているのです。
(私が働いているお店については12:00-18:00の6時間営業)

名付けてOne Day Ramadan。
そのために1週間前から、
◇体調を整えること
◇ストレスをためないこと
◇十分な睡眠をとること
この3つを心がけて過ごしました。

さて、ラマダン当日。
朝、ぎりぎりまでベッドの中で体力温存。
ごはんを食べる必要がないので、朝ゆっくりのスタート。
変に体力を消耗しないように、ゆっくり着替え、
駅までもゆっくり歩いて行きました。
以前にお腹の調子を整えるため、半日ファスティングと称して、
水分は取るがお昼すぎまで食べ物を食べないことを数回やったことがあったので
お腹すき過ぎて死にそう~っていうような感覚にはなりませんでした。

仕事場について、同僚の彼女に会ったとき
Are you fasting today?とニヤニヤしながら聞いてきました。
「そうだよ」と答えると、まさか私が本当にファスティングをすると思わなかったらしく
初めは「うそだ!」と言ってきましたが、私の真剣な様子を察してわかってくれました。
その日彼女は生理で、月経中はラマダンを行うことが禁じられているそうで、
サンドイッチを食べながら飲み物を飲んでいたのですが、
「あなたがファスティングしてるから、私はあなたの前では何も食べないよ」
と言ってきました。
一度経験してみるとわかりますが、自分が断食をしている目の前で
美味しそうなものを飲み食いされると、なかなか気持ちが乱されるものです。
彼女のその配慮にも私は感動しました。

ラッキーなことにその日はお店もそんなに忙しくなく、
曇ったり雨も降ったりして涼しかったので、そんなにつらい一日ではありませんでした。
が、2時を過ぎたあたりからとたんにドーンと眠気が襲ってきたのです。
眠い、とっても眠たい。
お腹すいた、水を飲みたいという欲求よりも、今すぐ眠りたい。
30分のランチ休憩中、私は何をするわけでもなく眠り続けました。
彼女によると、食べ物を食べていないので体中のエネルギーが全部使われてしまって
体が休みたいっていってるんだよ、とのこと。
眠くなるなんて全然予想していなかったので、とても驚きました。

仕事が終わってお家に帰っても、まだご飯にはありつけません。
この時期のロンドン、日没がとってもおそーいのです。
本を読んで時間をつぶそう。そう思って読み始めましたが、
すぐに椅子に座りながら眠りこけてしまいました。

目が覚めたのが21時過ぎ、まだ外は明るいです。
のそのそと夕ご飯の準備をしながら彼女からの連絡を待ちます。
21時28分、You can eat‼!というテキストが彼女から届きました。
ようやく日没です。
いえーい!!!やっと食べれる!飲める!!
長時間何も食べていなかったので、お腹はすいていますががつがつ食べれません。
ゆっくり1時間かけてご飯を食べ、たっぷりのお茶と水を飲みました。
食べ物を頂けることのありがたさ
おいしいお茶を飲めることのありがたさ
ひしひしと感じました。
例えていうなら、神社でお賽銭を投げてお祈りするその時の気持ちに近いものがありました。

こういうことを感じるためにイスラム教徒たちは断食するのかな。
少し彼らのことが分かったような気がしたのでした。


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